ついに緊急事態宣言が解除されましたが、引き続き病院や福祉施設等ではコロナウィルスをはじめとする感染症対策に力を入れなければなりませんね。そういった施設で発生すると、ただちにクラスター化するおそれがありますからね。
ただ個人的には、都市レベルでの「第2波」は起こらないと思います。海外でもそういったデータはありませんので…あくまで局所的に感染者が増えることは当然起こりえますが、ね。ま、根拠を持った「おそれ」を持ちたいものですね。利用者支援と同じです。手段と目的をはき違えるのは滑稽です。
では本日は多職種連携(チームアプローチ)について勉強していきましょう。
多職種連携(チームアプローチ)の重要性
利用者の生活支援は前回勉強したケアマネジメントに沿って行われる。それには利用者を中心としたケアチームがつくられ、多職種連携(チームアプローチ)によって実践される。専門職がそれぞれに役割を持って努力しても、連携がとれていなければよりよい効果は得られない。専門職間で十分に情報共有した上で、それぞれの専門性を最大限に発揮することこそが重要であるそうです。
チームの総合力による問題解決
人の生活には多くの側面がある。健康上の問題、経済的な問題、心理的な問題、住居の問題など多くの要素が組み合わさって成り立っている。よって一つの専門職のみでなく、様々な専門職が集まって利用者のニーズに沿って支援体制を整え、ネットワークが構築されることにより、総合力が発揮されて問題解決に向けた大きな効果が期待できるということ。
高齢者や障がい者は病気の症状、痛みやだるさ等の自覚症状を表現しにくい、表現できない場合も多いため、利用者の生活に最も近い介護職はとくに気づきの力を身につけて、小さな変化を見逃さず介護支援専門員や医師、看護師などと連携をとる必要がある。
地域連携とは?
地域連携は生活している場所や地域にて利用者の求める生活を支援するために行う。介護職が地域連携を行うことにより、チームアプローチが進み、協働が見えてくる。
利用者宅で出会った訪問看護師に最近の利用者状況を伝える、通所介護の送迎時に事業所職員に利用者状況を伝える、薬局にて薬剤師から聞いた服用方法を利用者に伝える、近隣住民と顔見知りになり地域の情報を聞くなど、生活に密着した地域連携を介護職は意識する必要がある。
地域連携の三段階
- 個人レベルの地域連携…利用者を取り巻く地域の関係機関や関係者が利用者支援のため、目標を共有して連携する段階。
- 組織間レベルの地域連携…関係機関の間で約束事の取り決めをして対応する段階。
- 制度レベルの地域連携…特定の組織と組織で結ばれる連携を超えて、制度となった段階。
今日はここまでにします。確かにそれぞれの専門職が頑張っても、きちんと連携して情報共有がなされていなければ、利用者も混乱してしまいますよね。多職種協働(チームアプローチ)の意義と目的を念頭に置いておかねば、ですね。